昨今、インフレ時代に突入し、
モノの値段が上がる一方で、お金そのものの価値は相対的に目減りしています。
それに加えて、少子高齢化が進む日本では
「自分の年金は自分でつくる」という政府のメッセージも明確になり、
NISAの非課税枠拡大という形で制度整備が進みました。
オルカンをはじめとする
低コストで全世界に投資できる投資信託 も登場し、
相場の活況も相まって、投資への関心は以前より確実に高まっていると感じます。
旧NISA満了を迎えるタイミングで立ち止まる
そんな中、資産運用に比較的早くから取り組んでいた方の多くは、
新NISAの前から 旧NISAを活用していた世代 ではないでしょうか。
私自身も、コロナ禍の頃から旧NISAを使って投資を始め、
資産形成に取り組んできました。
そして今年の12月、
その 旧NISA分が非課税期間満了 を迎えるタイミングとなりました。
保有しているのは、日本株と米国株の両方。
ここ数日、この資産をどう扱うべきか、改めて考えていました。
米国株は「米ドルのまま」次へつなぐ
コロナ期に仕込めたこともあり、
結果として多くの銘柄はプラス(※一部は半値ですが…笑)。
米国株については、
円転せず、米ドルのまま解約する方針 にしました。
為替の影響も踏まえつつ、
来年以降のNISA成長投資枠の原資として活用するイメージです。
悩ましかったのは日本株|株主優待という論点
一方で悩んだのが、日本株。
当初はすべて一旦利確して整理しようかとも考えましたが、
調べていく中で 株主優待 という論点に改めて向き合うことになりました。
特に、
- 長期保有者向けの優待がある銘柄
- 株主番号の継続が条件になっているケース
これらは、一度売却してしまうと
株主番号が変わり、長期保有特典がリセットされるリスク があります。
出した結論|「分けて考える」運用方針
そこで最終的に出した結論は、次の方針です。
- 長期保有優待のメリットが大きい日本株
→ そのまま特定口座へ移行して保有継続 - それ以外の日本株
→ 一旦利益確定して円転 - 米国株(米ドル)+円資金
→ 来年以降のNISA成長投資枠の原資に充当
制度・税制・優待・為替。
それぞれを切り分けて考えた結果、
今の自分にはこの形が一番しっくりきました。
年末年始は「資産の棚卸し」にちょうどいい
年末年始は、
- 保有資産の棚卸し
- ポートフォリオの見直し
- 自分のリスク許容度の再確認
をするには、とても良いタイミングだと思います。
相場観よりも大切なのは、
自分が納得して続けられる運用方針 を持つこと。
皆さんは、どんな運用方針で資産形成をしていますか?
