6月といえば、株主にとって“意見を届ける季節”でもあります。
そう、株主総会の時期です。
この時期には、保有している株式の「議決権」を通じて、投資先企業に自分の意思を表明できる大切な機会があります。
皆さんは、議決権を活用していますか?
私自身は、なるべく送られてくる「株主総会招集通知」や「決算報告書」に目を通し、内容を確認したうえで議決権を行使するようにしています。
そして、その際にひとつのマイルールとして決めているのが、
70歳以上の役員候補には賛成しない
ということです。
もちろん、
人生100年時代と言われる今、
70歳を過ぎても情熱的で優秀な方はたくさんいらっしゃいます。
ですが、年齢的にどうしても保守的になりやすい側面は否めません。
企業の健全な成長や、新陳代謝を促すという意味でも、一定のタイミングで後進に道を譲ることは重要だと考えています。
実際、長年にわたって同じ人物が経営トップに君臨していると、組織が硬直化し、社内の空気も「その人に逆らえない」ものになっていきます。
某テレビ局のように、長期独裁的な体制が作られてしまえば、結果として企業文化そのものが古くなり、イノベーションの芽も潰されてしまうでしょう。
投資家としては、与えられた一票をどう使うかが問われています。
招集通知を読まずに、ただ「全部賛成」にチェックを入れてしまうのは、少しもったいない。
議案の一つひとつに目を通し、自分なりの考えを持って意思表示をする。
それが、投資先企業に対する小さくも確かなアクションになると信じています。