石川雲蝶から学んだ「時間の美学」と空き家再生

40歳の学び

旅行から帰ってきて、午後に少しだけ時間ができたので、
空き家の修繕作業へ向かいました。

先週解体した木材の 釘抜き と、1階への運び出し。

言葉にするとシンプルですが、
合板を何層にも重ねて作られたテーブルは想像以上に重く、
そして、これでもかというほど打ち込まれた釘の量。

一本一本抜いては、体の芯から力が抜けるような感覚。
「あと少し…」と思ってからが長いのが、こういう地道な作業の常です。

階段を降りるときは、正直、心が折れそうにもなりました。
でも、不思議と止まることはありませんでした。
手はゆっくりでも、前には進んでいました。


昨日訪れた「石川雲蝶」。
何年も何十年も、ただ彫り続けるという生き方。
その“時間をかける覚悟” に触れたからかもしれません。

焦らなくていい。
でも、止まらないこと。

空き家も、田んぼも、そして人生も。
すぐ完成しなくていいから、
一日一手でいいから前に進めばいい。

そうやって積み上がった先に、きっと「作品」と呼べる何かが残るはず。

空き家は、ただの建物ではなく、
これから自分が息吹を吹き込んでいく 自分自身の作品 なんだと思います。

今日の2時間は、ただの作業じゃなくて、
その作品の 一手目を刻んだ時間 でした。

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