今日は本来、棚田で念願の脱穀作業を行う予定でした。
しかし、前日までの雨の影響で作業は延期に。
少し残念な気持ちもありますが、
こればかりは自然が相手。
思い通りにいかないのが、農の現実です。
自然には、自然のタイミングがある
水分量が多いまま脱穀をしてしまうと、
後からカビが発生したり、
籾摺りの際にお米が餅のようにくっついてしまったりします。
ほんの少しのタイミングの違いで、
半年かけて育ててきたお米が台無しになることもある。
だからこそ、「待つ」という選択が大切なんです。
「待つ」もまた、ひとつの仕事
お米の状態を見ながら、
天気の回復を待ち、風を読み、太陽を待つ。
この“待つ時間”も、農の一部。
自然を支配しようとするのではなく、
自然と呼吸を合わせていくことが、農業の本質なのかもしれません。
新米くんに会える日を楽しみに
一刻も早く「新米くん」に会いたい気持ちは山々ですが、
ここはグッと堪えて、
自然のタイミングに身を委ねます。
しっかりと乾いて、
今年も美味しいお米になってくれることを願いながら──。