自然に翻弄されても、やめられない。稲作が教えてくれる生きる実感

40歳の趣味

半年間の集大成、稲刈りの日

ついに迎えた稲刈り。
半年間、汗を流し続けた稲作の集大成です。
二つある棚田のうち、今回は“倒伏”がひどい奥の田んぼ。
コンバインでは刈れないので、すべて手刈り。
──正直、過酷すぎました。

【作業前状況】

朝9時、親戚みんなで作業開始。
甥っ子姪っ子も小さな手で稲を触りながら手伝ってくれましたが、
1時間で「もう飽きた〜」。
気づけば義理の家族は妻と蕎麦ランチへ。

残された私は、一人で稲と向き合うことに。

倒伏した稲との8時間バトル

倒れた稲は、普通の稲刈りの何倍も手間がかかります。
稲穂を傷めないように、一束一束を慎重に刈り取り、束ねて、干す。
さらに「はぜ掛け」のために土台を組み、稲を縛って掛けていく──。

炎天下の中、汗が滝のように流れ、気づけば脱水症状気味。
「もうやめたい」と思って時計を見ると、午後3時。
私自身、朝7時から早出作業しているので、
時間にすると、なんと8時間。

でも、棚田にズラリと並んだ“はぜ掛け”を見た瞬間、全てが報われました。
あの光景は、本当に胸を打つ。

悪魔的にうまい一杯

作業を終えて飲んだ炭酸飲料「MATCH」。
これがもう、悪魔的にうまい。
一口飲んだ瞬間、全身に電流が走るようで
──高校時代、部活終わりに飲んでいた青春の味が蘇りました。

「ジュース一杯でここまで幸せになれるのか」と思える瞬間。
これこそ農作業のご褒美です。

終わらない稲作、続く挑戦

今日で一区切り……と言いたいところですが、
来週は手前の棚田の稲刈りが待っています。
稲作はまだまだ続く。
でも、だからこそ面白い。

自然に翻弄されながらも、体で味わう“生きる実感”。
これだから農業はやめられません。

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