稲作は自然との対話。倒伏した田んぼから学んだこと

40歳の趣味

田んぼに通う楽しみと、自然の洗礼

最近の一番の楽しみは、自分の田んぼの様子を見に行くこと。
水の加減や稲の色づきを確認しながら、「少しずつ成長してるな」と感じられる瞬間は、何度見ても飽きません。

でも今日は、自然を相手にする農作業の厳しさを改めて思い知らされました。

台風の影響と稲の倒伏

先週、水抜き作業をしたこともあり「台風もなんとか乗り切ったはず」と楽観視していました。
ところが現実はそう甘くなく…。

手前の田んぼは持ち堪えてくれたものの、奥の田んぼの稲の大部分が倒れてしまっていました。
順調に育っていただけに、そのショックは大きかったです。

しかも師匠の田んぼも同じように倒伏していて、「こんなに酷いのは初めてだ」と驚いていました。

師匠の言葉と原因の考察

師匠の話では、今年の暑さで成長が早まり、穂が重くなっていたのかもしれない。
さらに、水抜きのタイミングが少し早かったことも影響したのではないかとのこと。

どんなに愛情を注いで手をかけても、自然の力の前では一瞬でひっくり返されてしまう──その怖さを体感しました。

ニュースで「台風で農作物が壊滅的被害」という映像を見ることはありましたが、自分が生産者側になってみて初めて、あの悲痛な声の重みがわかる気がします。

前を向いて進むしかない

幸い、水に浸からなければ稲は手刈りすれば大丈夫とのことで、とりあえずは一安心。
今日は師匠と一緒に炎天下で畦道の草刈りを3時間。
「地球をバリカンしてやった」と言いたくなるくらい、汗だくになりながらやり切りました。

倒れてしまった稲は、来週、手刈りで収穫する予定です。
自然に打ちのめされても、また一歩ずつ。
それもまた、田んぼと向き合うことの醍醐味なんだと思います。

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