収穫祭で感じた、人と自然と生き方の話

生き方

今日は、寺坂棚田学校の最終行事である**「収穫祭」**が開催されました。

普段は田んぼ作業をしながらの、さりげない会話が中心ですが、
今日は食卓を囲んで、一年の慰労と収穫高をみんなで祝い合う日。
作業場の空気とは違い、どこか柔らかくて、暖かい時間が流れていました。

今年は、新しく参加した方が半数近くいたそうです。
初心者中の初心者だった自分も、気づけば参加してもう3年。
ようやく“初心者マーク”くらいは外せたのかな、と思ったりしています。


■ それぞれの「棚田に来た理由」が胸に刺さる

収穫祭では、参加者一人ひとりが一年の感想を話す時間があります。
これが本当に興味深い。

  • お米づくりを一度は体験してみたかった人
  • 棚田の近くに拠点を構え、2拠点生活を楽しんでいる人
  • 子どもに“本物の食育”を学んでほしい親御さん
  • 都会を離れ、自然に触れる時間を求めて来た人

話を聞いているだけで、
「みんな、いろんな思いや背景を抱えてここに来ているんだな」
と改めて感じました。

社会に出ると、どうしても生活の大部分を“仕事”や“会社”に預けがちです。
だからこそ、こうした 会社に依存しない“もう一つの居場所” を持つことが、
これからの時代はより一層大切になってくる気がします。


■ 今年は、お米と本気で向き合った一年だった

今年の自分は、
とにかく「米づくりと真剣に向き合う」一年でした。

もちろん、よく頑張ったなと褒めたい部分もあります。
でも同時に、反省すべき点も、課題も山ほどある。

稲の成長を見守ることは、
自分自身の成長と向き合う作業でもありました。
来年はもっと上手くできるよう、また一歩ずつ精進していきたいと思います。


■ 最後に田んぼへ向かい、今年のお礼を伝えた

収穫祭を終えたあと、
自分の田んぼに立ち寄って、静かに手を合わせました。

「一年間ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。」

稲穂の残り香と、すっかり紅葉した木々や夕暮れの空気の中で、
心がすっと整うような感覚がありました。

棚田で過ごす一年は、
忙しい日常ではなかなか得られない“深い気づき”を与えてくれる。
この場所に出会えたこと自体が、もうひとつの収穫なのかもしれません。

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