新潟旅行・第2弾。
今日は「日本のミケランジェロ」と称される彫刻師・石川雲蝶の作品を観に、
十日町にある 赤城山 西福寺 へ行ってきました。
堂内は撮影禁止だったので写真はありませんが、
それゆえに余計、目と心で味わう時間 に集中できました。
🪵 圧倒的すぎる「手の痕跡」
天井一面に広がる彫刻は、
“彫る”という次元を超え、もはや 生きている と言いたくなる迫力。
どうやってこんな曲線が出るのか。
どのように奥行きと立体感を作り上げたのか。
「人の手だけで、ここまでできるのか…」
気づけば、息をするのも忘れて見入っていました。
⚖️ 「速さ」優位の時代へのカウンター
今の時代は、
- タイパ(タイムパフォーマンス)
- コスパ
- いかに効率よく、いかに早く
といった“ショートカット文化”が正義とされがちです。
でも、雲蝶の作品から放たれるものは その真逆。
時間をかけるからこそ宿る「深み」
試行錯誤の果てに生まれる「美しさ」
失敗も葛藤も、すべてが作品の一部となる「重さ」
完成形ばかりに目を向けてしまう私たちに、
雲蝶は静かに問いかけているようでした。
「急ぐことだけが、前に進むことではない」 と。
🧭 人生は、早送りできない
もちろん、人生は有限です。
無駄を省くことも、効率よく進むことも大切。
でも、“深さ”は時間の中でしか熟成されない。
バフェットの言葉に、
「誰もゆっくり金持ちになりたいとは思わない」
という言葉がありますが、
「ゆっくり育てる価値」 も、同じくらい尊いのだと思います。
焦らず、しかし止まらず。
今日見た彫刻は、
そんな人生の歩み方を、静かに教えてくれた気がします。
<追伸>
越後ワイナリーからの眺望と周辺


木々も紅葉し出して、綺麗です

