草と向き合い、腰が悲鳴を上げた6時間。気づいた「原点」

40歳の趣味

昨日だけではとても終わらなかった除草作業。
朝から再び、田んぼに足を運びました。

今回は抑草対策を特にしていなかったため、
田の中は草がびっしり。見渡す限り、緑のじゅうたん状態です。

手を入れるたびに、ぐっと根を張った草が抵抗してくる。
抜いても抜いても、まだそこにも、ここにも……。

泥水の中でしゃがみ込み、草と格闘すること数時間。
今日だけで、とんでもない量の草が取れました。


腰、終了のお知らせ。

できれば、水面に浮いた草もすべて取りきりたかった。

でも今日は、棚田学校の作業もあわせて合計6時間以上、ずっと中腰。
作業を終える頃には、腰がまるで熱を持ったように痛み始めていました。

「自然に近い農業は、草との戦いだ」とはよく言いますが、
まさにその通り。体感として、心からそう思わされた一日でした。

来週も、時間を見つけて少しずつでも進めよう。
自然相手には、焦らず、無理せず、コツコツと。


ふと、思い出したこと。

作業中、ふと「自分はどうして、ここまで田んぼに夢中になれるんだろう?」と考えていました。

手は泥だらけ、腰は悲鳴を上げているのに、なぜか心は満たされている。

思い出したのは、**幼稚園の頃に夢中で作っていた“泥団子”**のこと。
ツルツルになるまで何度も手で磨いて、やっと光沢が出た瞬間のあの喜び。
手を動かし、自然のものを自分の手で変えていくあの感覚。

そして、もう一つ。
子どもの頃、親と一緒に市の貸し畑を耕していた思い出。

鍬を持ち、無心で土を掘っていたあの時間が、
今の自分の中に静かに根を張っていたのかもしれません。


土と向き合うことで、見えてくるもの

草を取りながら、泥にまみれながら、
「これはただの農作業じゃない」と思いました。

自分の原点と向き合う時間。
無心になれる時間。
自然と心が交わる時間。

腰は痛くても、気持ちはスッと軽くなっている。
今日も、田んぼがそんな時間をくれました。

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