旅先では、なぜか自然と早起きになる。
この日も、那覇の空気を味わいたくて、ホテルを出て街を歩いた。
🌇 朝の那覇を歩く ― 夜と朝が交差する時間

アパホテル那覇松山の周辺は、夜の余韻がまだ残る街。
流しのタクシー、酔い冷ましの人影、夜通し騒いでいたであろう集団――
旅の朝にだけ現れる、リアルな那覇の表情がそこにはあった。
国際通りまで足を伸ばすと、活気とは対照的な静けさが心地よく、
街全体がゆっくり目を覚ましていく様子を肌で感じた。
通り沿いの緑豊かな建物に目を奪われ、ふと見上げると、それは那覇市役所。
街と自然が心地よく調和した、印象的な建築だった。
🚋 小禄へ移動、レンタカーをピックアップ
ホテルに戻ると、妻はちょうど身支度中。
私は先にゆいレールで小禄エリアへ向かい、ABCレンタカーで車を受け取る。
朝8時の予約に合わせてぴったり到着。
その足でホテルに戻り、妻をピックアップ。
今日の目的地、ハレクラニ沖縄を目指して、一路北へ。
途中、何度かスコールに見舞われたものの、幸い天気は大崩れせず。
南国特有の変わりやすい空が、むしろ旅情を引き立ててくれる。
🍜 念願の「中村そば」で味わう、旅の一杯

途中立ち寄ったのは、前回訪沖時に断念した人気店「中村そば」。
今回は早めの時間に到着したおかげで、スムーズに入店。
洗練された店内は無駄がなく、スタッフの動きにも無駄がない。
地元客と観光客が半々。落ち着いた空気のなか、期待していた一杯を迎える。
出汁の香り、手打ちのコシ、シンプルながら力強い味わい。
「これが食べたかったんだ」と、心の中で頷きながら完食。
🏖 ハレクラニ沖縄で過ごす、至福の午後

午後には、今回の旅のハイライトとも言える「ハレクラニ沖縄」に到着。
チェックインにはまだ早かったので、
ラウンジでひと息つきながら、ふわふわのパンケーキとカフェラテをオーダー。
値段は2人で5,400円。
“贅沢”という言葉では片付けられない、優雅な時間がそこにはあった。
チェックイン後は、待ちに待ったインフィニティプールへ。
水面と海がつながる絶景に心を奪われ、何も考えずに、ただ浮かぶ。

夕暮れ時、サンセットウィングのロビーから眺める夕日はまさに圧巻。
言葉を失うほどの美しさに、ただ静かに見入った。
🍲 地元の味を求めて、名店「かふう」へ

夕食はホテルから少し離れた**アグー豚しゃぶしゃぶの名店「かふう」**へ。
店内は落ち着いた雰囲気で、料理もどれも期待を超える美味しさ。
- アグー豚のしゃぶしゃぶ
- とろけるようなラフテー
- 旨味たっぷりの牛のにぎり
そして、オリオンビールが口の中をリセットしてくれる。
「旅先の一食」として、申し分ない時間だった。
🌙 早朝の街歩きとリゾート。二つの沖縄を味わった一日
朝は素顔の那覇を歩き、昼は極上のホテルで過ごし、夜は地元の名店へ。
観光でも、非日常でもない、「沖縄の一日」を五感で堪能できた一日だった。