夜、YouTubeでふと『鬼滅の刃 遊郭編』を観返していた。
何度観ても胸を打たれる場面がある。
炭治郎たちが、自らの命を顧みずに戦うその姿には、
「誰かを守りたい」という強い意思が滲み出ている。
それを見ていて、ある思いが浮かんだ。
人が本当に力を発揮できる瞬間とは、
案外「自分のため」ではなく、「誰かのため」なのかもしれない、ということだ。
私たちは日常の中で、
時に迷い、立ち止まり、思うように進めないこともある。
しかし、誰かの顔がふと浮かんだ瞬間に、
不思議と力が湧いてくることがある。
それは家族だったり、友人だったり、
あるいはまだ出会っていない誰かの存在かもしれない。
いずれにせよ、「誰かを想う心」が、
自分自身を支え、動かしているのではないかと感じた。
アニメの世界の話と思われるかもしれない。
だが、描かれているものの本質は、私たちの現実とそう遠くない。
日々の暮らしの中にも、
誰かのために動いている人は、きっと少なくないはずだ。
“誰かのために”という想いは、時に人を強くする。
そしてそれは、同時に優しさの証でもあるのだろう。
そんなことを、あらためて考えさせられる夜だった。