40代、上半身よりも脚を鍛えようと思った日

静かな暮らし

夕飯の支度をしながら、椅子を一脚出した。

次の日の弁当箱におかずを詰める合間に、片足を椅子にかける。

今日の一歩は、ブルガリアンスクワットだ。

片足ずつ15回✖️2セット

数字だけを見ると、それほど多くはない。

けれど、

姿勢を意識しながらゆっくり行うと、15回でもかなりきつい。

終わったあとは、脚がしばらくプルプルしていた。

上半身ばかり鍛えてきた

若い頃から、鍛えるなら上半身だと思っていた。

胸や腕は、鍛えた変化が分かりやすい。

服を着たときの見え方も変わる。

気づけば、いつも上半身ばかり鍛えていた。

脚のトレーニングはつらい。

そのわりに、見た目の変化もすぐには分からない。

そんな理由をつけて、下半身の鍛錬をずっと後回しにしてきた。

父の活動範囲が狭くなった

下半身を意識するようになったきっかけは、

父だった

最近、高齢になった父が膝を悪くし、以前より歩くことが難しくなった。

それから、出かける機会が減った。

家の中で過ごす時間も増え、少しずつ活動する範囲が狭くなっていった。

以前より動かなくなり、気持ちまで塞ぎ込んでいるように見えることもある。

もちろん、父の変化がすべて膝や筋力の問題だとは言い切れない。

年齢によるものもあるだろうし、外から見ている自分には分からないことも多い。

それでも、歩けることや、自分の足で移動できることは、思っていた以上に生活の土台なのかもしれない。

父を見ながら、そんなことを考えるようになった。

動けなくなるのは、少し怖い

自分も40歳を越えた。

今は普通に歩けるし、畑にも行ける。

旅行にも行けるし、重い荷物を運ぶこともできる。

けれど、それがこれからも当たり前に続くとは限らない。

若い頃は、身体を鍛える理由として、見た目を一番に考えていた。

今は少し違う。

自分が行きたい場所へ行けること。

やりたいことを、自分の身体で続けられること。

そのために脚を鍛えておきたいと思うようになった。

ただ長く生きるというより、

畑に行ったり、

出かけたり、

自分で身の回りのことをしたりできる時間を、少しでも長くしたい。

父の姿を見ていると、

それは決して遠い先の話ではないのだと思う。

帰宅後のブルガリアンスクワット

本当は、日中に筋トレができればいい。

けれど、会社で働いていると、思ったような時間にはなかなかできない。

そのため最近は、帰宅後の家事の合間に行っている。

夕飯を作る。

次の日の弁当を詰める。

少し手が空いたところで、椅子に片足をかける。

立つ位置を決め、身体の向きを確認しながら、ゆっくり腰を落としていく。

以前は回数だけを気にしていた。

最近は、参考になる動画を見ながら、できるだけ正しい姿勢で行うことを心がけている。

そうすると、同じ15回でもきつさがまったく違う。

前ももやお尻に負荷がかかり、途中から脚が震え始める。

今日はかなりプルプルした。

それでも、終わったあとは少しだけ気分がいい。

40代でも、身体は変わる

筋トレのいいところは、続けた分だけ、身体の変化を感じやすいことだと思う。

ジムに行かなくてもできる。

高価な道具も必要ない。

椅子一脚と、自分の身体があればいい。

もちろん、すぐに大きな変化が出るわけではない。

疲れてできない日もある。

面倒になって、何日か空くこともある。

それでも再び始めれば、前より少し姿勢が安定したり、回数をこなせたりする。

40歳を越えても、まだ変わる余地はある

そう感じられることが、今の自分には少しうれしい。

自分の身体を、もう少し長く使いたい

最近、自分の身体をモビルスーツのように考えることがある。

少し大げさだけれど、乗り換えることのできない、自分専用の一台だ。

これまで上半身ばかり気にしてきたけれど、これからは脚にも、もう少し目を向けていきたい。

プロスポーツ選手を目指しているわけではない。

誰かに強制されているわけでもない。

ただ、自分のやりたいことを、できるだけ長く続けたい。

畑にも行きたい。

旅行にも行きたい。

まだやってみたいこともある。

そのために、今日も夕飯の支度の合間に、片足ずつ15回。

立派な習慣と言えるほどではないけれど、まずはこれくらいでいいのだと思う。

脚の震えが収まるのを待ちながら、明日もできたらやってみようと思っている。

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