あの頃、完成できなかった曲の続きを。|サクラハナビラ制作記

AIと仕事

昔の自分が残した断片を、今の自分が続きを作る

少し前に、大学時代に使っていたiPodを見つけました。

久しぶりに電源を入れて、当時よく聴いていた曲を流してみると、

不思議なくらい、その頃のことを思い出しました。

サークルのこと。
一緒にいた同期のこと。
よくいた場所や、その頃の空気。

音楽を聴いただけなのに、景色まで一緒に戻ってくるような感覚がありました。

自分にとっての「タイムスリップするもの」

人によって、昔の自分に一瞬で戻れるものは違うと思います。

写真だったり、匂いだったり、昔よく通った道だったり。

自分の場合は、それがiPodでした。

当時よく聴いていた曲を再生すると、その頃の記憶まで一緒に戻ってくる。

少し大げさかもしれませんが、時空を越えているような、不思議な感覚でした。

当時、完成させられなかった鼻歌

iPodを聴きながら昔のことを思い出しているうちに、もうひとつ思い出したものがありました。

大学時代、なんとなく鼻歌で作っていた短い曲のフレーズです。

当時の自分には、そこから先を作ることができませんでした。

曲を完成させる知識も、技術も、方法も分からなくて、

そのまま時間の中に置いてきたようなフレーズでした。

でも今なら、少し違う形で続きを作れるかもしれない。

そう思って、昔の自分が残していた断片をもう一度拾ってみました。

それが「サクラハナビラ」の始まりです。

昔の自分と、今の自分で作った曲

考えてみると、古いiPodを再生して昔の時間を思い出したことも、

当時完成しなかったフレーズが、今になって一曲になったことも、

どこか時間を越えているような感覚があります。

昔の自分が途中まで作ったものを、今の自分が続きを作る。

そういう意味では、この曲そのものが、少し時空を越えてできた曲なのかもしれません。

10枚の桜の花びらと、10人の同期

この曲では、大学時代に一緒に過ごした10人の同期を、10枚の桜の花びらに重ねています。

当時は、同じ場所に集まって、同じような時間を過ごしていました。

でも大学を卒業すると、それぞれ仕事をして、それぞれの生活が始まります。

気づけば、自分たちも社会の流れの中に少しずつ巻き取られていく。

そんな感覚がありました。

桜の花びらも、咲いている間は同じ木に集まっているけれど、いつかそれぞれ違う方向へ散っていきます。

少し寂しいけれど、それぞれが別の場所へ向かっていくことでもある。

そんなイメージを、昔の同期の姿と重ねました。

懐かしいだけではない曲にしたかった

「サクラハナビラ」は、ただ懐かしい曲にしたかったわけではありません。

懐かしさの中には、少し寂しさもあって、

でも同時に、その時間が確かにあったことへの温かさもある。

そんな感覚を曲にできたらと思って作りました。

誰にでも、自分にしかない青春時代があると思います。

この曲を聴いたときに、

自分の場合はiPodだったように、

みなさんにもそれぞれの「あの頃」に少しだけ戻ってもらえたら嬉しいです。

久しぶりに、あの人に連絡してみる

そしてもし、曲を聴きながら昔一緒に過ごした友人の顔が浮かんで、

「久しぶりに連絡してみようかな」

と思ってもらえたら、それ以上に嬉しいことはありません。

この曲をきっかけに、少しだけ昔の時間に戻って、

そこから今の誰かにつながる。

そんなことが起きたらいいなと思っています。

個人的に気に入っているところ

個人的には、2番のAメロとCメロが気に入っています。

昔と今が少しずつ重なっていく感じが、自分の中ではよく出せた部分です。

もし聴いてもらえるなら、そのあたりも少し意識して聴いてみてもらえたら嬉しいです。

RE∞CLAIM 制作記録

昔の自分が残した小さな断片を、今の自分が続きを作る。

「サクラハナビラ」は、そんなところから生まれた3曲目です。

3/100「サクラハナビラ」

フルバージョンはYouTubeで公開しています。

YouTube
https://youtu.be/UaNkN2M5Jcg?si=wXQAyTP9OpgatLsd

聴く側から、つくる側へ。
RE∞CLAIM

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